手技では届かない目の深部もマッサージし、
目のコリをほぐす。
超音波治療器が発振する超音波は、1秒間に2万4千回のソフトな微振動です。
この微細な振動は目の深層部まで届きます。超音波の利点はも振動が体の表層でさえぎられることがなく、内側に作用するという点です。
つまり、細胞レベルでマイクロマッサージとして働きかけるのです。取り出してもみほぐすことのできない毛様体筋のコリも、超音波治療器が発振する超音波を当てることで解消できるのです。
また、マイクロマッサージで眼球全体をやさしくもみほぐすと、眼球内の血行は促進され、新陳代謝が活発化します。さらに血行がよくなった網膜は、その解像力を高め、「よく見える」という状態になります。
その結果、弾力性を取り戻した毛様体筋により、水晶体の調節がスムーズになることで、ピントが網膜できちんと合い、視力の回復につながるのです。
超音波治療器を目に当てると、どんな変化が起きるの?
超音波治療器によるマイクロマッサージを行うと、眼球はどのような状態になるのでしょうか。臨床実験の例をもとに、その経過を紹介してみましょう。
スイッチを入れ、10分間超音波を当てると、次のような直接的な効果があらわれます。
最初に、眼球の網膜血管が拡張していきます。網膜の血管には、新鮮な血液を送り込む動脈と老廃物を回収する静脈があり、とくに動脈の拡張の度合いが大きくなっていきます。また、末梢にいくほど拡張率が大きくなることが測定されており、著しい血行の改善がみられます。
マイクロマッサージ効果による改善点は、血行だけではありません。網膜の血管には、新鮮な血液を送り込む動脈と老廃物を回収する静脈があり、とくに動脈の拡張の度合いが大きくなっていきます。また、末梢にいくほど拡張率が大きくなることが測定されており、著しい血行の改善がみられます。
眼球の壁の硬さがやわらぎ、眼圧の低下がみられます。眼球組織の柔軟性が取り戻されるため、そうした状態になるのです。
次に、眼球内を満たし、循環している、房水の流出抵抗が弱まります。柔軟性がよみがえるため、房水が出やすくなるのです。加えて、新鮮な房水を生み出す能力も増加します。さらに、眼球内に生息している細菌の発育が抑制されます。
マイクロマッサージの働きは、こんなにあった!
①眼細胞の新陳代謝
筋肉や視神経をはじめ、複雑な眼球の細胞全体の新陳代謝を促進します。
②酸素反応の亢進
酸素は新陳代謝に欠かせないもので、血液をとおして常に細胞に供給されています。必要な酸素が眼の細胞に供給されるときは、供給する側の毛細血管中で酸素が減少します。マイクロマッサージ効果で、この酸素反応が高まることが確認されています。
③栄養付与の亢進
眼球への栄養素の供給が活発化します。
④酸素供給の亢進
眼球への酸素供給が増加します。
⑤寄生細菌の死滅
眼球組織に寄生している細菌類が減少します。
⑥炎症抑止・鎮静
炎症には、痛みを伴うようなものだけでなく、なんとなくといったものや無自覚のものがあります。こうした炎症を抑止し、鎮静する効果があります。超音波治療器を使った後に感じるすっきりした爽快感は、この炎症鎮静作用によってもたらされるものです。