中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。

子どもの視力回復

中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。

    NHK放送文化研究所の2022年度「中学生・高校生の生活と意識調査」の詳細結果

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。

    インターネットを通じて人と人をつなげるサービス、SNS。ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略で、Facebook (フェイスブック)やTwitter(ツイッター)、Instagram(インスタグラム)、YouTube (ユーチューブ)、LINE (ライン)などがあり、子どもたちの生活に欠かせないものとなっています。

    実際、スマホなどで「SNSを利用する」割合が中学生で95.8%、高校生で98.7%に上がることが、NHKの放送文化研究所の2022年度「中学生・高校生の生活と意識調査」でわかっています。

    この調査は、NHKが1982年から5~10年に1度実施してきた世論調査で、今回が6回目。中学生・高校生の生活習慣や価値観を調べるために、2022年7月~8月、全国の12~18歳の中高生1,800人と、その親3,600人を対象に行いました。質問を郵送し、中高生は1,183人から回答を得ています。

    興味深いのは「SNSだけのつきあいで実際には会ったことがない友だちがいる」と回答した割合が、中学生で26%、高校生で42%にものぼることです。10年前に行った調査で同様の質問に「いる」と答えたのは、中学生で17%、高校生で32%と、増加傾向にあります。

    ここでは、調査結果のうちインターネットに関わるものに絞って紹介します。

    《ページ目次》下の項目をクリックするとジャンプします。
    1. 中高生の10人に1人は、インターネットを「5時間以上」利用!
    2. 深夜0時以降に起きている中学生は18%、高校生で44%いる。
    3. SNSだけの付き合いで「会ったことがない友だちがいる」中学生は26%、高校生は42%。
    4. スマホ依存が、中学生に比べ高校生では倍増。

    中高生の10人に1人は、インターネットを「5時間以上」利用!

    インターネットの利用内容についての回答では、「SNSを利用する」と「動画を見る」という中学生・高校生でいずれも90%以上に上り、「オンラインゲームをする」はいずれも50%超、「ネットショッピングをする」が中学生で10%、高校生で33%でした。
    利用しているSNSは全体でYouTubeが90.4%でトップ。続いてLINE(88.4%)、Instagram(51.8%)、TikTok(47.6%)、Twitter(39.1%)などとなっています。

    Instagramは高校生が70.4%に対して中学生は35.2%、Twitterは高校生が55.4%に対して中学生は24.1%など差が大きいのに対して、TikTokは中高生ともに約5割が利用しているという違いがあります。

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。
    NHK放送文化研究所の2022年度「中学生・高校生の生活と意識調査」の詳細結果より

    深夜0時以降に起きている中学生は18%、高校生で44%いる。

    インターネットの1日平均利用時間は、中高生とも「2時間くらい」が一番多く、中学生で29%、高校生で27%でした。「5時間以上」と回答した中学生は12%、高校生で16%と、驚きの結果が出ています。
    また、「寝る時間」は、深夜0時以降と答えたのは中学生は18%、高校生で44%と、深夜0時以降でも起きて趣味などにおけるインターネット利用をしているのが分かります。

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。
    NHK放送文化研究所の2022年度「中学生・高校生の生活と意識調査」の詳細結果より

    SNSだけの付き合いで「会ったことがない友だちがいる」中学生は26%、高校生は42%。

    「SNSだけのつきあいで実際には会ったことがない友だちがいる」と回答したのは、中学生で26%、高校生で42%となりました。10年前に行った調査で同様の質問に「いる」と答えたのは、中学生で17%、高校生で32%で、増加傾向にあります。

    子どもにとって、SNSは誰もが使うものとなっていて、それに伴って、様々なトラブルが増えているようです。
    「中学生・高校生の生活と意識調査」の父母調査でも、「子どものSNS利用で心配していること」の設問では、「視力が低下する」「睡眠時間が減る」と答えた父母が50%以上で、「勉強時間が減る」「犯罪やトラブルに巻き込まれる」が40%台と、高い割合を占めています。

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。
    NHK放送文化研究所の2022年度「中学生・高校生の生活と意識調査」の詳細結果より

    スマホ依存が、中学生に比べ高校生では倍増。

    スマホ依存に関する調査で、「スマートフォンが手元にないと、不安になる」と回答した中学生は24% 、高校生は43%で、学年とともに倍増。スマホに使われるのではなく、スマホを使いこなすにはどう向き合えばいいのか、親御さんは子どもと一緒になって考える段階にきているようです。

    中学生の96%、高校生の99%がスマホでSNSを利用。スマホ依存が中学生に比べ高校生では倍増。
    NHK放送文化研究所の2022年度「中学生・高校生の生活と意識調査」の詳細結果より

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