近視は治らない? の疑問に対する回答です。
臨床実験からみる超音波治療器
仮性近視ではなく、近視の方を選んで臨床実験!
ここに掲載するのは、超音波治療器の根源となっている手持眼科用超音波治療器の眼科臨床実験における治療効果を発表した論文です。
「視力って回復するの?」と疑問に思われている方への回答となると考え、掲載しました。
では、眼科の世界的権威として知られる山本由記雄博士が昭和39年に発表した論文です。難しい表現などありますが、
その前半部分をそのまま紹介すると、
単なる仮性近視への効果は、従来各種治療法で充分だと考えられるので、改めて本文では発表しない。
私の場合、さらに進展した、仮性近視+近視、または近視そのものの例を多数選んで臨床的調査をおこなった。
そこで、できる限り単なる仮性近視を除くために、次の3つの条件をみたすものを選んだ。
- 10才以上の近視
- 近視になって2年以上の経過
- 眼底変化に、myoppic crescentとchoroidal atrophyの二つをもつもの
本機の特色として、投射後はともかく、反対眼にも効果があることが判ったので、治療法として、10分間の片眼投射を行った。
1~2日間隔で20回を1クールとした。これは視力の上昇が2~3週間に見られるのが大部分であるからである。もっとも、第1回投射後、直ちに視力が上昇した例も多い。
1クールで効果なき場合は、さらに1クールを重ねる。これで効なき時は中止する。
視力上昇後、週に1~2回の継続治療が適当である。
以下に示す表は1クール後の調査のものである。
対象として、視力低下後1年以上2年未満の、前述の1)及び3)の2条件を満たした80眼の成績を示すと、平均視力0.604、増加視力0.185、改善率71.1%、平均屈折度-1.209D、平均屈折度減少0.544D、改善率75%である。
これは、かなりの高率である。この場合、仮性近視の多量の混入があるためと考えられる(表1. 2)。
さて、2年以上の視力低下眼では、まず、矯正視力が1.0を得られる裸眼視力812眼の場合、平均視力0.332、視力上昇平均0.123、58.9%の改善をみる(表3)。
となっています。臨床実験のため、現在の超音波治療器と違い、使用が毎日ではなく、1~2日間隔での使用となっています。また、臨床試験の期間が1クール後(1日10分の使用を1回とし、20回を1クールとする)という短期間にもかかわらず、改善率が71.1%という結果を得ています。これは、仮性近視の方が対象者に含まれていたためとしていますが、近視になって2年以上経過している人を対象にした場合でも58.9%の改善をみたとしています。
論文の全内容
超音波治療器は、山本由記雄博士を中心としたグループが開発した手持眼科用超音波治療器を継承し、視力ケアセンター(株式会社 地球人クラブ)が唯一、保有特許をもつ
特許第4829565号 「超音波振動子駆動回路及び該回路を用いた眼科用超音波治療器」