老眼対策 パート1

老眼を進行させないことで、脳を若返らせる方法。

目の若さを保つことが、身心の健康につながる。

 老眼は病気ではありません。エイジング(年齢を重ねること)に伴う生理現象のひとつで、誰にでも起こる目の老化現象に過ぎません。実は、エイジングに伴う水晶体の老化は15歳頃から始まっているのですが、一般的に40歳を過ぎる頃からピントが合わせにくくなるという自覚症状が現れて「老眼」に気付くというわけです。

 水晶体の弾力性が弱まり、調節力が低下した結果、近いところが見えにくくなる症状を指します。「自分はまだ若いから」と無理をすると、肩こり、目の疲れ、頭痛、吐き気などの症状があらわれます。
 老眼の初期症状を自覚したら、目に負担をかけないように心掛けましょう。

●目が疲れたら、まず目を休ませる。

●連続作業をする場合、1時間につき10~15分程度の休憩を取り入れる。

 などです。
 心と身体の健康を維持することは、目の若さを保つことにも繋がります。全身の血行をうながす運動や目にいい栄養素を積極的に摂取することも心掛けたいものです。

 目は脳とも連動しており調節機能の衰えは、脳を錆びつかせることに。

 いま、スマホ老眼という言葉が流行っています。いわゆる「老眼」の症状を自覚するのは45歳がピークといわれますが、最近、20~30代の若い層が、「手元の文字が見づらい」「近くのものにピントが合わず、視界がぼやける」といった老眼と同様の症状で眼科やメガネ店を訪れるケースが急増しているのです。
 とくに、スマートホンを長時間使用する層に、このような症状が多く見られることから「スマホ老眼」と呼ばれるようになってきました。
 現代はスマホやコンピュータ作業などの近業を長時間続けるといった、あまり目を動かさない生活環境にいることが多く、目が持つ多彩な機能を使わなくなってきているのです。これは若い人ばかりでなく、50代、60代の方にとっても同じことがいえます。コンピュータ作業は避けられない事態になっているのです。
 近くばかり見ているというのは、毛様体筋を収縮させたり弛緩させたりしてピントを調節する機能をあまり使わないということです。これがひいては調節機能の衰えにもつながってしまいます。眼機能は脳とも連動しており、このような生活環境を続けていると、脳もさびついて物忘れが激しくなったり、狭い視野しか持てなくなってしまう恐れもあります。
 目の疲労を回復させる一番の特効薬は、休ませることです。そして休ませるときには、遠くを見ることが重要です。近くを見るときはピントを合わせるために筋肉もレンズも緊張していますから、遠くを見ることでその緊張を解いてリラックスした状態にするのです。それは、目の調節機能を回復させるためにとても大事なことなんです。

 

コンピュータやスマホ、タブレットなどは、長時間使用は避ける。

積極的に外に出て、キョロキョロ運動? 周りを観察しょう。

 定年退職し、部屋に閉じこもって、コンピュータ作業したり、テレビやDVDを見てばかりいては老化を促進するだけです。積極的に外に出ましょう。 
 本来、ものを見るという行為は、自分が実際に身体を動かして見ることこそが大切です。家の中でテレビやDVDを見たり、スマホでネット検索ばかりしているのでは、本当の意味でものを見ることにはなりません。外に出て、遠くを見たり、近くを見たり、歩きながら景色を見たり、立ち止まって草花を見たり、鳥を見つけたり、そういうさまざまな環境の中でものを見ることが、目の機能を良好に保つトレーニングとなります。それが、脳に刺激を与えることに役立つのです。
 外に出て周りを観察していると、今まで見えていなかったものがだんだん見えるようになります。たとえば、近所の庭でアケビの実を発見したり、ホタルブクロが自生しているのを見つけたり、黄昏の空の色に感動したり、四季の移ろいの変化を自覚したり。いろいろなものが見えてくると季節の楽しみ方もわかるし、さらにいろいろなことに関心が出てくるものです。関心が出るということは脳を活性化しているということですから、ぜひ積極的に外に出て、目をキョロキョロ動かしてものを見ることをおすすめします。

疲れ目解消に温湿布が効果的。

 コンピュータを操作したり、テレビを見ていると、注意していても時間を忘れがち。目を酷使して、疲れたり、痛みが出た場合は、遠くを見る以外に、温湿布があります。
 ひとつの研究ですが、30分~1時間のパソコン作業をした後に、10分間温湿布を目に当てて温めると、一時的に弱まった目の調節機能が回復することが実証されています。これは手軽にできることです。蒸しタオルなどでまぶたを温めるやり方として、50度くらいのお湯にタオルを浸すか、もしくは硬くしぼったタオルで電子レンジで1分前後温めます。目を休憩させているあいだ、まぶたに乗せて目を閉じておきましょう。
 目まわりを温めることで血行が良くなり、疲れ目の解消になります。


10分間温湿布を目に当てて温めると、一時的に弱まった目の調節機能が回復する。

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