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視力に関わる疾患

知識不足が目の障害を招く、コンタクトレンズ。

コンタクトの使用は1日8時間以下が望ましい。

「慣れ」とは、恐ろしい。目が健康な人は、見えることが普通で、それが当たり前のことのように思っています。
失ってから、見えることが当たり前ではなかったことに気づくのです。
私たちは視覚、聴覚、臭覚、味覚、触覚の五感で情報をキャッチしていますが、8割から9割の情報を視覚から得ています。その「見る力」を失ったり、目に障害が起きたら、劇的に人生は変わることは確実です。人生を左右するほど大切な器官「目」なのに、コンタクトレンズを安易に利用していませんか?
今、コンタクト利用者は中高生を中心に年々増加し、しかも、コンタクト装用者の10人に1人は眼障害が生じているそうです。
日本のコンタクトレンズ使用者は1500万人ともいわれ、誤った使い方をして、どれほどの人が目のトラブルを抱えているのか、恐ろしくなります。

ご存知でしたか? コンタクトレンズは「高度管理医療機器」だということを。

知識不足が目の障害を招く、コンタクトレンズ。

高度管理医療機器とは

「医療機器であって、副作用又は機能の障害が生じた場合(適切な使用目的に従い適正に使用された場合に限る。)において、人の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあることからその適切な管理が必要なものとして、厚生労働大臣が薬事・食品衛生審議会の意見を聴いて指定するものをいう」
ということです。ですから、コンタクトレンズはどんなものでも必ず眼科医が処方します。使用の仕方によっては失明に至る問題を起こすことがあるからです。
ファッションの一つとして、カラー・コンタクトレンズを通販で気軽に購入し、気軽に利用していませんか?

カラーコンタクトは、色素をつけていますが、この色素自体も目に障害をきたしますし、酸素透過性が悪いので、長時間つけていると目に障害が起きるのです。

角膜(黒目)は光を通すために透明になっていて、酸素を運ぶ血管がありません。そのため、角膜は主に大気中から酸素を取り入れています。
角膜への酸素は、多くは外気の酸素が涙に溶け込んで、その涙から濃度の違いで角膜細胞に酸素が入っていくのです。
そして、コンタクトレンズは角膜に直接触れているわけではありません。コンタクトレンズは「角膜を覆っている涙の上に浮いている」状態で機能しているのです。

ハードコンタクト場合、瞬きによりスムーズに涙の上で動くと、コンタクトと角膜の間の涙が外に出され、新しい涙が間に入り、角膜へ酸素を供給します。ソフトコンタクトレンズでは、瞬きによってコンタクトがポンプのように動き、新しい涙が入ります。
もしも、涙が不十分だとか、目のカーブにコンタクトが合っていなくて動かないと、涙は新しく入れ替わらず、角膜に酸素が十分いきわたらなくなります。

酸素が十分に角膜にいきわたらなくなると、角膜のいちばん上の細胞(角膜上皮細胞)が痛み、表面の細胞が死にます。細かい傷がたくさんでき、酸素を取り込もうとして黒目に血管が侵入したりして、通常はゴロゴロしたり、目が赤くなったりするのです。

角膜の外傷や細胞への酸素不足になると、蜂の巣のような形になっている角膜内皮細胞を障害する可能性があります。角膜内皮細胞は、一度死ぬと二度と再生することはないデリケートな細胞です。

裸眼の場合でも、角膜内皮細胞は、加齢とともに少しずつ減少していきますが、無理なコンタクトレンズ装用などで、長期的な酸素不足が続くと、そのスピードが一気にアップしてしまう危険性もあります。ところが、自覚症状はほとんどないため、気づいた時には重大なダメージが起きている恐れもあり、角膜移植手術が必要になることもあるのです。さらに酸素不足に陥った角膜は傷つきやすく、感染症も起こしやすくなります。

角膜びらん
目のごろつき、痛み、白目の充血が起こります。涙もたくさん出ますが、目やにはあまり出ません。
角膜を保護する「上皮」がはがれ落ちた状態を「びらん」といいます。角膜の表面を浅くすりむいた状態と考えてもらえればよいでしょう。皮膚と違って角膜には血管はなく、角膜びらんでは出血しません。コンタクトレンズ装用による酸素不足などが原因とされています。点眼や眼軟膏(なんこう)を塗布するなどの治療によって数日で回復する場合が多いのでが、再発性角膜上皮剥離へ移行する可能性もあります。

角膜腫瘍
角膜の表面の上皮が部分的にとれた状態を「角膜びらん」といいますが、表面の上皮だけでなく、その奥の実質もにごったり、薄くなったりといった影響が出ている場合を「角膜潰瘍」といいます。より重症であり、治ったあとも視力障害が残ります。場合によっては角膜穿孔(せんこう)といって、角膜に孔(あな)があいてしまうことがあり、失明に至るケースもまれにあります。
細菌やウイルスなど、コンタクト装用にともなう感染が主な原因です。感染が原因の場合、原因となる細菌などに対する薬剤を点眼したり内服したりすることで、治療をおこないます。

角膜新生血管
使用期限が過ぎて酸素透過性の落ちたコンタクトレンズを使い続けることや、コンタクトレンズをしたまま寝てしまうことなどによって、角膜が酸素不足になり、角膜に酸素を運ぶための血管が伸びていくという症状です。角膜は、酸素や栄養を補給するには、涙などから得ています。角膜に酸素がいきわたらず、慢性的な酸素不足に陥った場合、酸素を供給しようとして、眼球は角膜の周辺から中心(白目から黒目)に向かって細い血管を作り出すのです。初期の場合は、今まで使用していたソフトコンタクトレンズを、酸素透過性のハードコンタクトレンズに変えるだけで、治る場合もあります。

寝るときに、コンタクトを外すのを忘れ、そのまま寝てしまったことはありませんか。

目を閉じているときには、目を開いているときに比べ酸素の供給量は、3分の1に減少します。
角膜は眠っている時(まぶたを閉じている時)も呼吸を続けているのです。目を開けている時よりも少ない量ですが、主にまぶたの裏側の血管から酸素を取り込んでいます。
ほんの1時間程度うたた寝をした場合でも、一時的な酸素不足の影響で、角膜は厚みを増しています(角膜肥厚)。これは、角膜のごく正常な生理現象で、通常裸眼の時であれば、起床して数時間でもとに戻るものです。しかし、コンタクトレンズを装用している目では、どうしても回復が遅れてしまいます。

ドライアイの人はコンタクトは向いていない。

知識不足が目の障害を招く、コンタクトレンズ。

このように涙の分泌が角膜にとっていかに重要かがわかれば、涙の分泌が少ない人やドライアイの人はコンタクトは向いていないとわかります。

ドライアイになるのは、従来は涙の分泌が少ないことが主な原因だと考えられてきました。ところが最近の研究では、涙の分泌が少ないのは1割ほどとされているのです。

では何が原因なのか?

角膜の表面を覆っている涙は単なる水ではなく「油層」「水/ムチン層」の2層構造になっているのです。外側にある「油層」が涙の蒸発を抑え、内側の「水/ムチン層」は涙が流れ落ちないようにする役割を果たしています。これによって常に角膜が涙で覆われているというわけです。

これでわかる通り、涙の「油層」成分がとても重要です。この油の成分を出すまぶたの「マイボーム腺」の異常が、ドライアイの原因の8割のようです。角膜を覆う十分な油の供給が少なくなると、すぐに角膜が乾燥してしまい、角膜上皮が障害されるのです。

治療には涙のムチン分泌を増やす点眼剤や、乾燥を防ぐ点眼剤もあります。室内の湿度を上げる加湿器も有効です。単純ですが、意識的に瞬きの回数を増やすのも効果的です。
このマイボーム腺の異常で多いのは、油を分泌する線の出口が詰まるマイボーム腺梗塞(こうそく)です。これについては、油を出す腺のつまりを出す法があります。

【マイボーム腺のケア方法】
手軽な方法として、入浴時、タオルを湯に浸して絞り、天井に向けた目に載せて、閉じたまぶたの上から3分ほど、温めるとよいでしょう。マイボーム腺に固まった脂は、約40度C(お風呂の温度)で溶けるといわれています。次に、マイボーム腺のあるまぶたを指でつまんでマッサージするように軽くもみほぐします。ただし、目を押さないように、眼球障害が怖いですから。
入浴時以外では、ホットタオルがオススメ。目の上にのせるだけで、簡単にケアができます。
………ホットタオルの作り方………
①タオルを水で濡らして軽くしぼり、ラップで包みます。
②500~600Wの電子レンジで1分~2分程度温めます。
③温めたタオルを、ラップをつけたまま、乾いた布で巻いてできあがり。

知識不足が目の障害を招く、コンタクトレンズ。 知識不足が目の障害を招く、コンタクトレンズ。
マイボーム腺のつまりをなおすには、入浴時、タオルを湯に浸して絞り、天井に向けた目に載せて、閉じたまぶたの上から3分ほど、温めるとよい。

コンタクト使用は、長くても8時間以内に!

コンタクトレンズは、角膜内皮細胞を障害する可能性があることをよく知った上で使用しましょう。もちろん、必ずそうなるわけではありませんが、可能性があることを知らないと、危険な使い方を平気でしてしまうことになります。

コンタクトレンズにはそれぞれ定められた装用時間がありますが、最長1週間の連続装用が可能なソフトレンズなども販売されていますが、やはり、長くても8時間以内にしたい。正しい洗浄をしていても傷や汚れが蓄積していきます。寝る前に必ず外して就寝するようにしましょう。

また、メガネを必ず持っていることを前提に、コンタクトを使うことです。
目の検診にも定期的に行くよう心がけたいものです。

【コンタクトレンズから子どもの目の健康を守るためのルール】
1. 眼科専門医に検査とCL(コンタクトレンズ)処方を受けましょう。
2. CLは目にとって異物です、正しく使用しても負担があります。
3. CLの使用時間が長いほどトラブルが生じやすくなります。
4. メガネを使用しましょう。家に帰ったら、また、勉強のときはメガネにするなど、CLとメガネを併用して目をいたわりましょう。
5. レンズは早めに交換して、使用期限を守りましょう。
6. 目に異常があったらレンズをはずしましょう。
7. 定期検査を受けましょう。
8. 適切なレンズケアをしましょう。
※公益社団法人 日本眼科医会のサイトhttps://www.gankaikai.or.jp/より

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